小中学校の体育館へのエアコン設置の陳情書 全員賛成で採択 賛成討論をしました
9月定例会に提出されていた小中学校体育館へのエアコン設置を求める陳情書を、市民参加の市政をつくる会が約1500名の署名を添えて提出されましたが、全員一致で採択されました。
私は賛成討論を行いましたので、紹介します。
日本共産党を代表して、元陳情第30号小中学校の体育館にエアコン設置を求める陳情書に賛成の立場から討論します。
今年も夏は7月は雨が多かったのですが、それでも14日間は激しい運動は中止又は原則中止というWBGTの熱さ指数でした。8月から9月のはじめは暑さ指数は毎日「危険」区域でした。酷暑は9月に入ってもおさまらない状況です。
先日市民から、「運動会の練習を体育館でしている。暑くてたまらないと子どもが言っている。早くエアコンをつけてほしい」、小学生自身からも「エアコンをつけてください」という切実な声が寄せられました。早急な設置が求められています。
小中学校のエアコン設置は、都民全体の声が東京都を動かし、実現できたものです。日本共産党都議団は、昨年7月広島の豪雨災害を受け、避難所へのエアコン設置を求める申し入れ、10月2日にはすべての子ども、教職員が利用する施設にエアコン設置をする条例提案、10月20日には学校の体育館、特別教室、給食調理室等へのエアコン設置を申し入れ、12月定例会では東京都の補助金について3年間の延長を求めることなど奮闘してきました。
こうした中で、東京都は、小中学校のエアコンの設置について、特別教室の他にも体育館、給食調理室などへの設置について3年間の期間を設けて補助することになりました。
しかし小金井市教育委員会は、今年度の当初予算では第4小学校1校のみとなりました。第4小学校を検証した結果を見て今後どうするか判断したいという説明でした。
ところが、第4小学校へのエアコン設置は実現しておらず、11月にずれ込んでいます。検証は来年度になってしまい、来年度は1校もつけられなくなってしまいます。教育委員会の対応は遅すぎるのではないでしょうか。
また教育委員会は、東京都に3年間で設置することを報告していますが、市議会での答弁では、来年度をふくめて必ずすべての学校に設置するという意志は明かにされていません。
市教育委員会は、電気代や騒音など検証したいということです。また、教育長からは普通教室で設置したい少人数教室などがあるが、まだエアコンが設置できておらず学校からも要望が出されていることを明らかにされました。
しかし、そういう必要な普通教室はどのくらいの教室数なのかの調査はできていません。早急に調査を行い、計画的な整備が必要です。
市長からは、「基本的には子どもたちの学ぶ環境を整えていくことで猛暑対策を進めていくことは教育長と同じ。来年度には特別教室のエアコン設置がすべて終了する。計画的段階的に取り組んでいくべきだと考えている。財政状況を見極めながら取り組んでいく」との答弁でした。
経費の問題等ありますが、そのことを理由に設置を遅らせることにはなりません。子どもたちの健康や避難所への対応という市民の生命がかかっている問題だからです。こうした分野にこそ税金を使うべきではないでしょうか。
東京都は、当初1年だった補助期間を3年間2021年度まで延長しました。また今年度は市町村交付金が多摩全体で10億円増額され、学校のエアコン設置にも活用できるようになっています。
こうした補助制度を活用し、武蔵野市や稲城市ではすでに今年度いっきにエアコンを設置しています。また国立市などは3年間で設置することを明らかにしています。
市民からは、市議会に届けられていないまだ次々と署名が集まっているそうで、すべてあわせると1500名を超えているとのことです。
教育長と市長に要求します。市民の願いに答え、すべての小中学校体育館へのエアコンを早急に設置できるようにしてください。また普通教室、給食調理室など必要な所にも早急に設置してください。以上を述べて賛成討論とします。